クソゲーのこと

World of Warshipsについていろいろ書きます

駆逐艦の基礎

はじめに

 筆者はWoWSをプレイする上で駆逐艦に乗る機会が多く筆者のプレイスタイルと相性は悪くないと感じている.今までいくつか駆逐艦の運用方法的な記事を書いたが,駆逐艦に乗る上での基礎が共通しているためそれぞれの艦艇で特筆すべきことしか書かないような記事になってしまった.「対面駆逐艦にダメージレースに勝ってスポットしてCAPしたら勝てるよ.簡単でしょ?」要約したらこう言っているに等しいのだがこれでは何も伝わらない.それができれば開幕即沈駆逐艦が蔓延っている現状がおかしい.

 なので本記事では筆者が何を意識しているかや駆逐艦に乗る際の心構えなどを書こうと思う.一応初心者/中級者で項を分けて書くので好きな項を読んでいただければ(上級者に筆者から言えることは何もないので本記事を読む時間で自分のリプレイを見直すのが一番かと).

初心者向け

 まずは隠蔽状態の重要性を理解してほしい.対面駆逐艦と同時に見つかった場合でもない限り自分から主砲を発砲して見つかりにいくべきではない.ならば煙幕を使用して敵を撃つのはどうか.駄目に決まっている.撃とうと思っているその相手は一体誰がスポットしているのだ.高確率であなた自身だ.煙幕に隠れた途端相手のスポットも切れて見えなくなるだろう.

 そもそも駆逐艦で相手巡洋艦や戦艦を主砲で撃つシチュエーションは限られる(一部の駆逐艦を除く).見えている相手に好き放題主砲を撃ちたいのであれば駆逐艦は向いていない.一旦巡洋艦か戦艦に乗ろう.いつ撃っていいかの判断の話になると難しくなるので取り敢えず隠蔽状態に入って敵をスポットしてあげるのが強いと言っておく.当たり前だがこのゲームは敵が見えていない状態で敵に砲弾を当てることは(98%)できない.もし駆逐艦がスポットを放棄したらそのサイドにいる巡洋艦と戦艦は路頭に迷い下手をすれば一方的にHPを削られる虚無に見舞われる.そうなったら負けは確定と言ってもいいだろう.そうならないためにスポットはするべきである.スポットをして味方がダメージレースに負けていても関係ない.そこで砲戦に参加してはならない.駆逐艦の砲火力程度で覆ることなんて稀だ.自分が発見されることのリスクと全く割に合ってない.

 長々書いたが兎に角隠蔽状態で敵巡洋艦・戦艦をスポット.これだけでいい(他にも言いたいことはあるが最低限これだけ).巡洋艦と戦艦の皆様にはいつも当たり前に享受している視界は誰によるものなのかを理解していただきたい.

中級者向け

 中級者の人はスポットの重要性を理解しており,ある程度はいつ発砲して良いかの判断ができているとする.ここから更に向上したいのであれば事故をどれだけ減らせるかが重要だ.駆逐艦は生きていることが最重要事項であり如何に死なないかが上手さの一定の指標であると言える.駆逐艦の(というかこのゲームの)死ぬ原因の大半が予想外の会敵・被発見によるものだと思う.ここで重要なのが予想外ということだ.予想ができていれば会敵・被発見を避けることも可能である.

 会敵の前に被発見についてだが予想外の被発見とは大抵レーダーによるものだろう.取り敢えずレーダーを使用できる艦艇を全て覚えればいい.とは言え全て覚えるのは面倒くさすぎるので筆者はModを導入することを推奨する.サイドパネル系のModならどの艦艇が何kmのレーダーを持っているかが一目瞭然だ.一応バニラでもTabを開いてカーソルを合わせれば分かるが手間がかかるのでModに頼るのが一番速いし楽だ.

 次に会敵についてだが端的に言うと想像力不足である.詳しく説明すると敵艦艇(主に駆逐艦)の位置や動きの予想が立てられていなかったせいで島を抜けた先でばったり,といった具合だ.この「敵艦艇の動きの予想」が駆逐艦に乗る上で一番重要であり困難なところだ.これの精度が高いと魚雷の命中率も上がり予想外の会敵で沈むことも減る.これについては次の項でもう少し詳しく記述する.

動きの予想

 前項で敵鑑定の動きの予想について触れたが,これこそがこのゲームの本質であると言っても過言ではない.今見えていない敵を現状取得できる情報と自分の想像力で位置を予想する,他のゲームを触ったことがあるならば当たり前に感じるかもしれないがこのゲームにおいてこれの重要性は他のゲームの比ではない.LoLをやったことがあるならば視界の重要性は理解できるだろう.WoWSはハンドスキルをほとんど必要としないので敵の位置を予想し,その位置に対して強いポジションを取るだけで自分の影響力は跳ね上がる.巡洋艦・戦艦でも同じことが言えるが本記事では駆逐艦について記述する.

初動

 予想が一番容易なのは初動だ.試合開始直後にマップ中央に敵艦艇がいることなんてあり得ない.線対称にスポーンする確率が高く,航行速度に大きな違いが無ければ軸と等距離にいるだろう.ただし対面駆逐艦が何なのかが分かっていない状態で会敵するのはリスクがある.自艦がマッチした駆逐艦中最高DPMを誇るなら多少積極的に会敵しても良いがそうじゃなければ少し待った方がいい.空母がいるならば適当な位置にピンを刺してスポットを促すと良いだろう.また別サイドで敵駆逐艦が発見されたなら消去法で対面駆逐艦を絞る.そこまでしてようやく会敵するかどうか判断する.

中盤

 ある程度時間が経って敵(特に駆逐艦)の位置が不明の場合,位置の予測は艦長スキルの無線方向探知を頼りにすることが多い(取得していれば).あとはCAPが踏まれていたり,味方艦艇が発見されているという情報からざっくりした距離感を把握する.また敵駆逐艦が無線方向探知を取得している場合探知されている側には通知が行くので逆にその情報から敵駆逐艦の位置を予測することが可能だ.

終盤

 全く予測しないわけではないがほとんどの場合試合は決まっているようなものなので予測の優先順位は低い.

 

 予測と似ている部分であるが最悪のケースを想定するのが重要だ.ある程度敵艦の位置を予想したは良いが「この予想位置から前に突っ込まれたら嫌だけど,まあそんなことにはならんやろ.」みたいな確証バイアスで動くと結局事故率は減らない.このゲームは1度沈められるとその試合ではもうリスポーンできない.つまり沈んだ場合のディスアドバンテージが非常に大きいと考えられるので,事故死の確率を減らさないとコンスタントに影響力を出せないということだ.完全に事故死を0にはできないし,リスクを取らざるを得ないシチュエーションもあるので100%安全プレイが正解とは言えないが初心者~中級者は極力リスクを取らなくていい.「生きてるだけで偉い!」ということである.

おわりに

 ここまでの記述したことを完璧とは言わないまでも出来るようになれば駆逐艦に乗っていて味方の足を引っ張ることはかなり減るだろう.しかしここがスタートラインだと言っても良い程駆逐艦の動きの完成形は遠い.これ以上高みを目指そうとするなら本職の駆逐乗りに罵声を浴びせられながら上達するしかない.しかも高みに辿り着いてもダメージが足りないせいで負ける試合が定期的に訪れるので虚無.味方に迷惑をかけずに且つストレスを感じずに楽しく乗れるくらいが丁度良い.

 書こうと思えば他にも細かいことは書ける.駆逐艦における強ポジや会敵の仕方による有利の取り方やプッシュ/チャネルの判断etc...そういったことを全部記事にしようと思うと途方もない時間がかかるので書くかは不明.というか筆者は誰かに伝えるためではなく思考を文字として残したいから記事を書いてるので気が向いたら書くかもしれない.